せみまるだいありー。

職業はシリアルママの長男と同じです

クラヴィス・シェパードの決意と鹿目まどかの決断

(魔法少女まどかマギカのオチと伊藤計劃著、虐殺器官のオチを知ってないとちょっとわからん話)

タイトルのこの2人は真逆のことをやってはいるが、規模は同じことをやっていると思われる。世界を混沌の絶望に変えてしまったクラヴィス魔法少女の希望となる選択をしたまどか。しかしこの真逆の選択はフィクション作品の限界に挑んだこの2人のキャラクターの世界の運命にも挑んだ”思い”だとわたしは感じた。そしてその思いは世界の自然の摂理を超えた。虐殺器官ではジョン・ポールが死んだことにより管理社会の強化がされる事になるという摂理。まどかマギカではまどかによってエントロピーの法則を超えでるエネルギーにより世界の運命、宇宙の寿命も代わり、インキュベーターの悲願達成と相成るという摂理。だがそれで済ませてはならないのだ。それで済ませてしまっては自分の周りに存在する、存在していた人々の思いはどうなるのだ。それを無視してこれから世界を進ませなどしない。自分達の思いを思い知れ。まどかに対してはそこまでの気持ちがあったのかは分からないけれどそこにそのような怨念に近い感情が無かったとは言いきれないだろう。

そんな思いを飲み込んで正義と悪という物差しをこえて世界は変革していく。そしてそれは現実で今も起き続けていることなのだ。それを気づかせてくれたこの2つの作品に心から感謝を捧げます。